近年、退職のマナーについての議論が行われるようになってきました。立つ鳥跡を濁さずという言葉があるように、自分自身の後をつとめる人がやりやすい環境を整えることが責務ともいえるでしょう。
退職にするにあたっては、取引先や関連会社、顧客などへの挨拶はもとより、同僚や後輩などへの報告なども必要なことといえます。理由の如何を問わず、お世話になった人すべてに感謝の意を伝えることも忘れてはいけません。思った以上に最後にやるべきことはたくさんあります。辞めた後に心残りのないように、円満退職のノウハウをしっかり頭に入れておくことをオススメします。

仕事のマナーは、男女問わず必要になってきます。女性でも、結婚・妊娠・出産などを理由に会社を辞めた後、育児が一段落してもう一度仕事の現場に戻るという可能性もあります。どうせ仕事は結婚して辞めるから適当で良い、などと考えていると信用されない大人になってしまいます。

女性が光り輝く社会やワークライフバランスといった取り組みが大きくクローズアップされるようになってきた今般では、主婦に対する期待感が日に日に増してきています。勤務のあり方の多様化も話題を集めています。自宅のパソコンなどで勤務を行う在宅勤務や、子育て中にも安心して勤務をすることができるような短い勤務シフトの導入などが進められています。

背景にあるのが、高齢化社会の影響ともいわれる少子化による、生産労働人口の減少傾向です。退職する人を少ない数に抑えることも労働力の確保につながることといえます。特に技術やノウハウ、経験を持った人に寄せられる期待感は大きくなる一方といえます。定年延長の動きが広がる中、シニア世代や外国人の有効活用などといったことが盛んに叫ばれています。
労働者側も、そうした社会の情勢を考えた上で仕事を選ぶ発想が必要になってくるといえます。